ようこそ乳腺外科ホームページへ

乳がんは年々増加傾向で、2000年頃から女性に発生するがんのトップになり、その後も急速に増加しております。
腫瘍(がん)学は非常に奥深い領域で、未だ解明されていないことが数多く存在します。私の学生時代に「あと10年で、人間はがんを克服する」といわれていたことが、嘘のようです。

しかしその一方で、乳がん診療も急速に進展しており、蛍光ガイド手術・分子標的治療・がん免疫療法など、新しい治療法が相次いで開発・実用化され、全体の治療成績は格段によくなりました。
ホルモン療法の組み合わせや長期投与による予後の改善、ジェノミックアッセイを用いた化学療法の最適化、個別化が進み、正確で精密、そして個別化された高度な治療システムが構築されています。

先端的な画像診断で小さながんを見つけ、がんの進展範囲や治療の効果を正確に把握し、高精度の病理診断でがんの特性を詳細に分析、外科、放射線、薬物などによる集学的治療を行うことで、乳がん診療はプレシジョンメディスンの代表的なものとなりました。

オンコプラスティックサージェリーによる整容性と根治性の両立、マイクロサージェリーによるハイレベルの乳房再建も実地で行われ、妊孕性の確保、薬物療法関連事象の予防も進化し、乳がん患者のQOLは飛躍的に良くなっています。

遺伝性乳がんの診断、予防、リスク低減、治療も大きく進んでいます。

今後もさらに多くの新しい診断方法や治療方法、あるいは予防方法が実地臨床に導入されると考えられています。

京大乳腺外科は、この先端部を担い 先進的乳がん診療に推進し、同時に “安心感のある医療・ひとりひとりに寄り添うやさしい信頼の医療” を実践することを心がけております。

乳がん治療における次世代の育成に貢献

先進的乳がん診療に推進しすることに加え、私は2007年から京都大学大学院医学研究科で教育に携わっています。

現在は、これまで私の医師人生で培ってきた知識・経験を惜しみなく伝え、乳がん治療の新たな時代を担う人材を育成することに、やりがいを感じています。

これからは教育を通して、乳がん治療の世界で活躍する次の世代を育成し、医療の発展に少しでも貢献したいと考えています。

京都大学乳腺外科 教授 戸井雅和