インドシアニングリーン(ICG)蛍光法を用いた乳癌におけるセンチネルリンパ節生検法

京都大学医学部附属病院乳腺外科、神鋼病院および神戸市中央病院の3施設にて手術を行った411例に、ICG法と色素法を併用してセンチネルシンパ節生検を行う臨床試験を行いました。

1つ以上のセンチネルリンパ節を同定できたのは408例(99%)であり、同定したセンチネルリンパ節数の平均値は2.3個でした。センチネルリンパ節を同定できた408例全てでICGが陽性となり、色素法でも検出できたものは83%から93%でした。

39例でセンチネルリンパ節に転移を認めましたが、転移リンパ節の全てがICG陽性であり、ICG法でのリンパ節生検は色素法と比較しても遜色ないことが示されました。

この研究成果が保険診療へとつながりました。

関連記事

  1. プロジェクションマッピングを応用したリアルナビゲーションシス…

  2. エストロゲン受容体陽性HER2陰性原発乳癌に対するS-1と内…

  3. 化学療法副作用と予防についての研究

  4. トリプルネガティブの治療方法の開発

  5. 光超音波マンモグラフィ(PAM)の開発

  6. 高分解能・高感度型乳腺用PETによる乳癌の診断